大正3年(1914年)に鶴見川近くで地元の人が飲用水用に井戸を掘ったところ、赤い水が湧いたため、風呂用に使用しました。 その赤い水に毎日浸かるうちに持病のリウマチが治ったので、水質分析を依頼したところラジウムを含む温泉であることがわかり、 綱島に温泉井戸が多数掘られました。
1917年には最初の銭湯が開業しました。 さらに、1926年に開通した東京横浜電鉄神奈川線(現東急線)で「綱島温泉駅」 (現綱島駅)が開業すると次々に浴場や温泉旅館などが綱島に建てられ、 戦前・戦後には東京の奥座敷、関東の有馬温泉などとも呼ばれました。
しかし交通が発達して、箱根や伊豆の温泉地に人気が高まったことと、首都圏に 近い綱島自体がベッドタウン化して温泉旅館の代わりにマンションが建ち始めました。 現在は「東京園」という温泉センターのみが開業していますが、昭和時代のレト ロな雰囲気と天然温泉を求めて今でも人々が集まっています。
取材場所詳細
取材場所:東京園
住 所 :横浜市港北区綱島1-8-11 ★ 地図
電話番号:045-531-0003
営業時間:10:30~21:00
定 休 日:12月31日
綱島温泉湧出記念の碑
住所:神奈川県横浜市港北区樽町2-10-13付近 ★ 地図