1929(昭和4)年、当時の第一銀行の横浜支店として、古典主義様式を用いて建設されました。
建物の北端が半円形をしており、2,3階部分が4本のトスカナ式(※1)大オーダー (※2)の円柱で囲まれた吹き抜けのバルコニーとなっています。
1980(昭和55)年以降は横浜銀行本店別館として活用されましたが、みなとみらい地区に横浜銀行の本店が新築された後、このバルコニー部を残して建物の他の部分は取り壊されてしまいました。
残されたバルコニー部分の保存の動きがありましたが、道路の拡張工事のため、もとの位置から数十メートルほど移動し、残りの部分は新築復元することになりました。
2003(平成15)年、横浜アイランドタワーの一部として復元され、横浜市認定歴史的建造物の認定を受けました。
高い天井を白い円柱が支える瀟洒な内部は自由に見ることも出来ます。
※1 トスカナ式・・・柱頭に飾りがない形式
※2 大オーダー・・・建物の2階分以上にまたがる列柱
取材場所詳細
場所:旧横浜銀行本店別館(横浜アイランドタワー)
住所:横浜市中区本町6-50 ★地図