横浜ならではのエキゾチックな一角である横浜中華街。
このエリアを囲むように10基の門(牌楼・パイロウ)が建っています。これらの門はすべて中国の風水の思想が込められており、それぞれに役割りを持っています。
中華街のメインストリート、中華街大通りの入り口にそびえる朱と金を基調とした「善隣門」は牌楼のシンボル的存在と言えます。
善隣門には「親仁善隣」と書かれており、隣国や隣家と仲良くするという意味があります。
この善隣門を囲むように、風水の方位学に基づいて東・南・西・北に牌楼が建てられ ています。
これらは守護神としての役割を持ち、陰陽五行に基づいたという色に彩られています。
・東→「朝陽門」(チョウヨウモン) 守護神は青竜神(青) 日の出を迎え、繁栄 を願う。
・南→「朱雀門」(スザクモン) 守護神は朱雀神(赤) 厄災をはらい、福を招く。
・西→「延平門」(エンペイモン) 守護神は白虎神(白) 平和が末永く続くことを 願う。
・北→「玄武門」(ゲンブモン) 守護神は玄武神(黒) 子孫繁栄の願い。
その他にも西陽門・天長門・地久門・市場通り門などがあり、多くの人が訪れるこの街の
平和や友好、繁盛を日々見守っています。
取材場所詳細
場所:横浜中華街の牌楼
住所:横浜市中区山下町 ★地図