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第11回 郵便は世界を結ぶ「外国郵便創業の局発祥の地」

    江戸時代までの日本には郵便制度が無く、飛脚が郵便の役目を果たしていました。
    明治時代に入ると前島密によって日本国内の郵便制度が設立されました。
    しかし、外 国からの郵便物はアメリカ・イギリス・フランスの3国が各領事館内に郵便局を持ち、自国の切手を使って郵便業務を行っていました。
    しかし、外国から日本人宛の手紙は日本での外国郵便の取り決めがなかった為、そのまま返却されるという状態でした。

    横浜港郵便局

    その為、前島密はアメリカとの郵便制度の確立に交渉を重ね、日米郵便交換条約を結び1875(明治8)年1月5日、横浜郵便局(現在の横浜港郵便局)で外国郵便を扱うことにな りました。
    また、日本の切手を貼って日本から外国に手紙を送ることも出来るようになったのです。
    当時の横浜港郵便局は木造の西洋館造りで、外国郵便開業式は外国人も多数出席してとても華やかに行われたそうです。
    それからは次々と各領事館での郵便局は廃止され、外国郵便は完全に日本での取り扱いに移行しました。
    横浜港郵便局の入口階段脇には、外国郵便開始80周年を記念して設置されたブロンズのエンゼル像があり、「郵便は世界を結ぶ」と記されています。

    取材場所詳細
    場所:外国郵便創業の局発祥の地
    住所:横浜市中区日本大通り ★地図