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第7回 日本初のガス灯「ガス灯発祥の地」

    ガス灯発祥の地

    1869年(明治2年)頃から、太田町の住民やドイツ人の経営する商社がガス灯の建設を相次いで神奈川県に出願しました。
    その利権が外国人に独占されないようにという配慮から、神奈川県と外務省は1870年(明治3年)に横浜の実業家、高島嘉右衛門が花咲町5丁目に設立した「日本ガス社中」にガス灯建設を許可しました。

    「日本ガス社中」はフランス人技師のプレグランの指導を仰ぎ、ついに1872年(明治5年)9月に大江橋より馬車道、本町通りにかけて十数基の日本初のガス灯がともりました。
    柱部はイギリスのグラスゴーから輸入されましたが、灯具は日本人職人によって製造されました。
    当時は、はんてん姿の点灯方がひとつひとつ手作業で点灯していたそうです。

    初めて目にする西洋生まれのガス灯に、「キリシタンの魔法」といって恐怖と驚きの声もあがりましたが、火をともした瞬間と小雨が降っている時の美しさは、道行く人々の心も暖かく照らしました。

    馬車道には記念碑と、当時の姿に復元されたガス灯が立っています。

    「日本ガス社中」は現在の横浜市本町小学校になりましたが、敷地内には文化財でもある1本のガス灯と「日本最初のガス会社跡」の記念碑があります。
    また、「日本ガス社中」は昭和19年に東京ガス株式会社になり現在に至っています。

    取材場所詳細
    場所:ガス灯発祥の地
    住所:横浜市中区住吉町4丁目 関内ホール前 ★地図