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第44回 歴史的建造物シリーズ1「神奈川県立歴史博物館」

    神奈川県立歴史博物館

    横浜正金(しょうきん)銀行は1880(明治13)年に開業した日本銀行と並ぶ国内の最重要金融機関でした。
    赤レンガ倉庫などの設計者として有名な妻木頼黄(よりなか)により、地盤工事から5年の歳月をかけて1904(明治37)年に横浜正金銀行本館として完成しました。
    地上三階、地下一階の構成で、外壁は稲田御影で化粧を施し、コリント式(※1)大オーダー(※2)の円柱が周囲を巡る重厚な造りはドイツ・ネオバロック様式といわれています。

    細部に施された彫刻も美しく、横浜で唯一の石造建築でもあります。 戦後は東京銀行の創立より、ここは東京銀行横浜支店となりました。
    1964(昭和39)年に土地と建物を神奈川県が東京銀行から買収した後、関東大震災時に消失していたドームの復元と新館部分を増築して、1967(昭和42)年神奈川県立博物館として開館しました。
    1969(昭和44)年、国の重要文化財に指定され、また1995年(平成7年)には国指定史跡となりました。同年、内部を改装して神奈川県立歴史博物館に改称されました。

    ※1 コリント式・・・柱頭に飾りが施してある形式
    ※2 大オーダー・・・建物の2階分以上にまたがる列柱

    取材場所詳細
    場   所:神奈川県立歴史博物館
    開館時間:午前9時30分~午後5時 
    休 館 日:毎週月曜日・館内整理日・年末年始 
    入 館 料:大人300円・学生200円・高校生以下、65歳以上、障害者は無料
          (特別展時は別料金) 
    住  所:横浜市中区南仲通5-60  ★地図