観光客でにぎわう赤レンガパークを越えた先に横浜海上防災基地があります。
ここは海上保安庁の基地で、第三管区海上保安本部でもあります。通常は訓練や研究に使用されていますが、大規模な海上発生時には船艇や航空機を利用した災害応急対策の拠点として機能します。
また、大規模油流出や有害液体物質の排出等に対応する横浜機動防除基地や、灯台を維持する横浜航路標識事務所なども基地内にあります。
通常は関係者以外立入禁止ですが、基地内の一角にある海上保安資料館は一般の見学者に開放しています。
海上保安資料館は日本周辺海域の現状や海上警備の重要性について、多くの人に理解を深めてもらうことを目的に2004(平成16)年12月に開館しました。
館内には2001(平成13)年12月に九州南西海域で発生した不審船の船体が弾痕の後も生々しく当時のままに展示されています。武器や水中スクーターなどの船の装備品や、防水スーツなど乗務員が身に着けていた衣類、地図、菓子袋などの回収品も見ることができます。
四方を海に囲まれた日本だけに、海上保安がいかに重要かを考えさせられます。
取材場所詳細
場所:海上保安資料館
入館時間:午前10時~午後5時
休館日:毎週月曜日(休日の場合は翌平日)年末年始
住所:横浜市中区新港1-2-1 ★地図