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第37回 第二次世界大戦の空襲の傷跡とのままに「山手80番館遺跡」

    山手80番館遺跡

    かつて外国人居留地として開発された山手地区には、住宅だけでなく学校、病院、教会などの西洋建築が立ち並んでおり賑わっていましたが、関東大震災と第二次世界大戦の空襲によって、そのほとんどが倒壊・焼失してしまいました。
    元町公園の西端の小径を山手本通り方面に登ると、おい茂る木立ちの間にれんがでできた山手80番館遺跡がひっそりと横たわっています。

    当時はフランス人マクガワン夫妻の住居で、鉄筋補強のレンガ造りによる三階建ての建物でありました。
    しかし、関東大震災で倒壊してしまい、最近になって発掘されました。

    山手80番館遺跡

    現在残っているのはその地下室部分と思われますが、玄関ホール、暖炉、サロンや使用人部屋などを備えた今で言う豪邸だったようです。また山手80番館に使われた瓦や、遺構から出土したタイルを色鮮やかに複製して展示してあります。

    遺跡の周囲には散策路から張り出すように展望デッキが設けられ、ゆっくりと見学することができます。

    取材場所詳細
    場所:山手80番館遺跡
    住所:横浜市中区山手町 元町公園内  ★地図