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イベントレポート「中区民まつり(ハローよこはま2024)」



    こんにちは。ココハマ.編集長の駒込です!

    2024年11月10日(日)、横浜中区・象の鼻パークで屋外イベント『ハローよこはま2024 中区民まつり』が行われました。
    会場には、横浜の中区にゆかりのある団体・企業・お店など約100ブースが出店。子どもから大人まで楽しめるあたたかな賑いが生まれました。

    今回はココハマ.が注目する、横浜市および中区と素敵なご縁のある県外地域交流ブースと、サステナブルな活動を行う地元コミュニティブースをご紹介します。

    群馬県嬬恋村と横浜市中区は、横浜開港期に活躍した中居屋重兵衛(なかいやじゅうべい)の顕彰をきっかけに、2016年2月12日に友好交流協定を結んでいます。
    中居屋重兵衛は上野国吾妻郡中居村(現在の嬬恋村)出身。現在の横浜市中区本町2丁目で生糸商を経営し、横浜開港期に活躍した、両地域の産業の歴史を語るには欠かせない人物なんです(中区には店跡もあり!)。横浜開港の歴史に興味のある方は、お散歩がてらぜひ足を運んでみてくださいね。

    今回のイベントでは、嬬恋村の特産物のほか、素晴らしい景色をじっくり楽しめる写真集も販売。
    歴史の1ページを飾る人物の活躍をきっかけに、嬬恋村と横浜・中区は、現在もひとと特産を繋ぐ心温まるパートナー関係を築いています。

    ◇嬬恋村観光協会
    https://www.tsumagoi-kankou.jp/
    ◇中居屋重兵衛店跡
    google map

    山形県米沢市ブースでは、米沢牛や玉こんにゃくなどの試食販売を通して、特産品と観光のPRを実施。

    両市の交流のきっかけを作ったのは、横浜・南区で事業をされている近野照彦さん(株式会社ライテック代表取締役)。ご自身の出身地である米沢市の魅力を横浜市民へ伝えるため、「山形県米沢市おしょうしな観光大使」の一人としても活躍中。横浜市庁舎内での米沢市物産展を企画・開催するなど、2つの自治体を繋ぎ積極的に交流の機会を作っています。
    本イベント参加のため米沢市から駆けつけた皆さんと近野さんが仲睦まじく談笑される姿に、なんともほっこり。立ち寄ると元気をもらえる、明るく楽しいブースでした。

    またこの秋、横浜市内では港北区日吉にて「ミニ上杉まつりin日吉」も開催予定。米沢ゆかりの戦国武将がおいしいものと楽しさを引き連れて横浜に攻めてくるという、ウィットに富んだコンセプトのイベントです。横浜市と米沢市がフレンドリーな関係であることがわかりますね。

    ◇米沢観光ナビ
    https://travelyonezawa.com/

    埼玉県飯能市のブースでは、特産品の販売と地域の魅力を紹介。おすすめの観光スポットに因んだアンケートも実施していました!

    飯能市と横浜市中区は、平成25年3月の鉄道相互直通運転開始をきっかけに友好交流都市となりました。現在みなとみらい線・元町中華街駅から西武池袋線の飯能駅までは、直通運転で約1時間40分ほど。これなら日帰りでも両地域を行き来できますね。
    この利便性を活かし、お互いの市民や子どもたちがそれぞれの地域の魅力を体験するイベント等も開催され、豊かな交流が続いています。

    観光協会の隣のブースでは、同じく飯能市の優良木材「西川材」を紹介。飯能市は森林面積が市域の7割を占め、林業が盛んです。飯能市で育った西川材の間伐材を使用し持続的循環サイクルを取り入れた「はしらベンチ」は、市内をはじめ埼玉県内、そして最近は都内にも設置しているそう。

    緑豊かでサステナブルな森のまち・飯能市と、歴史とみらいが交差する港町・中区。鉄道がつなぐ素敵なご縁はさらなる発展を生みそうです。

    ◇(一社)奥むさし飯能観光協会
    https://hanno-tourism.com/
    ◇優良木材 西川材(飯能市農林部市森林づくり課)
    https://www.city.hanno.lg.jp/soshikikarasagasu/norimbu/shinrinzukurika/1430.html

    横浜市中区・石川商店街のブースでは、交流地域の千葉県富津市の特産品を販売。おいしそうな江戸前のりの加工食品がずらりと並んでいました。

    実は、近い将来、中区の中村川の石川町桟橋から富津市までの航路がオープンする予定(令和7年度を予定)なんだとか!
    素敵な新しい取り組みかと思いきや、両地域の交流の始まりは横浜開港期に遡ります。昭和中期までは、石川町の運河と富津を結ぶ東京湾を横断する定期便が毎日運行されていたそう。その後は鉄道や道路の発展で残念ながら船の運行は無くなりましたが、両地域の友好的な関係は現在も続いています。

    石川商店街のある石川町地域の歴史を辿っていくと、横浜の発展を支えた地元の方々の息づかいと、運河から広がった他地域との豊かな交流の様子が伝わってきます。
    石川商店街のHPでは、そんな開港期ヒストリーを当時の貴重な写真と共に楽しむことができますよ。

    ◇富津市観光協会
    https://www.futtsu-kanko.info/
    ◇石川商店街(アイキャナルストリート)
    http://www.i-canalstreet.jp/

    横浜・中区本牧にある本牧リボンファンストリート商店会のブースでは、商店会の1店舗の活動のPRと、ココハマ.で以前ご紹介した横浜こども食堂「ももふねキッチン」が子ども限定無料ガラガラを実施。

    今年商店会の代表として参加した、リサイクル・リユース品を扱う「WEショップ ほんもく」。買取や販売を通して得た売り上げをもとに社会貢献活動を行っているほか、地元本牧の方たちの交流の場として、ちょっとした心の拠り所となっているそう。
    運営や接客は、事業に賛同する地元の方がボランティアで行っています。「ボランティアだからこそ、気負わず和気藹々と楽しく運営できていますよ」そう語ってくれたのは、代表の今関喜代子さん(写真中央右)。スタッフは今関さんと同世代が多く、お客さまとして立ち寄る子育て世帯からは「地域の頼れる子育ての先輩」。悩みを打ち明けられたり、たあいのないお喋りを楽しんだり。世代を超えたあたたかな交流が生まれているそうです。

    本牧リボンファンストリートは、地元の事業者と共に、サステナブルな活動や社会貢献活動も積極的に行う商店会。これからも人と人をつなぐ大切な場所として、懐かしくも新しい商店街の姿を提案してくれそうです!

    ◇本牧リボンファンストリート商店会
    https://www.honmoku-street.com/
    ◇WEショップ ほんもく
    https://www.honmoku-street.com/we-shop-honmoku

    今回、『ハローよこはま 中区民まつり』にお邪魔して感じたことは、人と人との対面でのつながりや、リアルなご縁の大切さ。

    コロナ禍では数年間イベントが全国的に中止・減少し、対面での市民同士や他地域との交流が減ったことは記憶に新しいですね。あの時期があったからこそ発展し、現在の私たちの助けになっている技術や概念も多数あります。それとは別に、本来得られるはずだった「同じ空間で、会話や体験を共有する」機会は、私たちの心身の健康のためにも積極的に取り戻していく必要があると感じました。

    また、他都市・地域との相互の発展や良好な関係継続にも、直接の交流が欠かせません。オンラインではどうしても得にくいあたたかさを、今回取材したブースからたくさんいただくことができました。

    本イベントでは、たくさんの市民の方が思い思いに楽しむ姿を間近で見ることができました。皆さん、小雨の降る中でもなんのその。時折感じる潮風が横浜らしく、心地よかったです。

    これから市内各所で屋外・屋内問わず様々なイベントが開催される予定。ココハマ.では、今後も横浜のいまとみらいを感じる楽しいイベントのレポートをお届けしていきます。

    ◇取材・文:駒込  ◇編集・デザイン:ココハマ.編集部


    『ハローよこはま 中区民まつり』

    ◯イベント詳細(横浜市中区 HP内)
    https://www.city.yokohama.lg.jp/naka/shokai/helloyokohama/Hello2024_01.html

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